健康情報(大腸内視鏡検査)
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2020年 4月6日 全面リニューアル
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本ページは、大腸の内視鏡による検査について、受診した経験を基に紹介します。
(平成25年5月31日に実際に、大腸の内視鏡検査を行い、発見されたポリープの切除を行いました。)
平成25年2月に半日の人間ドッグを受診しましたが、その結果、2回採取した便の検査結果、1回の便に潜血がありました。
今まで、毎年 人間ドッグを受診して来ましたが、今回 初めて便潜血が指摘されました。
以前まで、便潜血は、1回も指摘されたことはなく、また 今回の人間ドッグでも、2回便を採取した内、1回のみ便潜血が発見されたので、来年の人間ドッグでも便潜血が発見された時点で、詳細検査を行おうかとも考えました。
しかし、65歳を過ぎ、また退職して時間もあるので、今回 思い切って詳細検査として、内視鏡による大腸の検査を受診することとしました。
大腸内視鏡検査の受診を申し込む時の手続きは、病院により、異なるとは思いますが、私が申し込んだ病院では、次の状況でした。
他の病院でも、似た状況かと思われます。
同意書には、検査時の鎮静剤の使用の有無、ポリープ発見時の生検に同意か否か、ポリープの切除の同意か否かの項目がありました。
特に、鎮静剤の使用については、検査自体は楽ですが、検査後も眠気が残るので、車の運転等の仕事等はできないので、注意が必要です。
検査時にポリープが見つかり切除を行うと、その後の運動制限、旅行制限がありますので、その点を考慮して、検査日を決める必要があります。
その中で、検査当日の下剤を、自宅で飲むか 又は 病院で飲むかの選択ができます。
この検査当日に飲む下剤は、検査開始の5時間前から約2時間かけて飲みますが、この下剤の服用に関する注意書きとして、体調が悪くなる可能性があるので、自宅で服用する場合は、だれか他の人が居てくださいと注意されています。
自宅で下剤を服用する場合も、服用中はテレビを見る程度しかできないので、早く病院に来て、病院で下剤を服用した方が、万が一の場合も安心です。
ただ、下剤を飲むと、それこそ10分に1回程度の割合でトイレに行きますので、自宅のトイレの方が気が楽な点はあります。
ちなみに、私は、自宅で下剤を服用しました。
・朝食、昼食、夕食後に、排便を促す薬を1錠ずつ服用する。
・夕食は、午後9:00までに済ませる。 内容も消化の良いものを軽く食べる。(素うどん、おかゆ、豆腐等。 控えるものとしては、野菜、海藻類、果実等。)
・午後9:00に下剤(ヨーピス液)1/2本をコップ1杯の水に入れて服用する。
・検査日の食事は、朝食・昼食 共に禁食です。水、お茶、スポーツドリンクはOKです。
・検査開始の5時間半前に、吐き気止めの薬を2錠飲みます。
・検査開始の5時間前から腸管洗浄液「ムーベン」を2時間かけて服用します。
(私は、自宅で飲みましたが、病院で飲むことにした場合は、検査開始の5時間前には、病院に着いている必要があります。)
この「ムーベン」は病院で渡される薬の一つであり、プラスチック容器の中に粉末として入っています。 このプラスチック容器の中に水を2L入れ液体を作成します。
この2L(リットル)の「ムーベン」の液を、15分でコップ1杯を飲むペースで、2時間以上かけて飲みます。 液体にはレモン風味が付いていますが、2Lの液体を飲むのがけっこうきつかったです。
この先は、人によって状況は異なると思いますが、参考までに、私の状況を紹介します。
「ムーベン」の液体を飲み始めてから1時間過ぎてから、急にトイレに行き始めました。最初は、普通の便、2回目は茶色の柔らかい便、と続き、10分間隔程度でトイレに行きました。ムーベンの液体を飲み終わってからも2回程度トイレに行き、最後は、やや薄黄色の水様便が2~3回でました。
自宅でムーベンの液体を飲みましたが、トイレへ行こうとして、1回下着を少し汚してしまいました。
病院でムーベンの液体を飲む場合、念のため、替えの下着を持参した方が安心です。
ムーベンの液体2Lを2時間程度かけて全部飲み終わった後、30分程度で、トイレの方も落ち着いたので、病院に向かいました。
・病院に到着したら、先ず、着替えをします。 着ているものは下着も含めて全部脱ぎ、代わりに、検査用の肛門側に穴の開いたパンツと、上っ張りを着用します。
・次に、腕に鎮静剤用の注射針を刺します。
・検査の順番になると、検査用のベッドに横になり、腕から鎮静剤を入れます。(鎮静剤を使用しない方を選択した場合は、鎮静剤はありません。)
・そして、いよいよ、肛門から内視鏡を挿入して、検査が開始します。まず内視鏡を奥まで挿入し、奥から、空気を入れて腸を膨らませながら内部を検査しながら、内視鏡を引き抜いてきます。 途中でポリープが発見された場合は、ポリープの切除等を行います。
・私の場合、鎮痛剤が効いたので、検査開始と同時に寝てしまい、最初の肛門からの内視鏡の挿入も全く分かりませんでした。
検査途中で、意識がもうろうとした状態で体を動かそうとして、看護師から「もう少しですよ」とか言われたことだけが多少記憶に残っています。
・検査終了後、別のベッドに移り、横になって休みました。
・最後に、検査結果の説明を受けて、着替えて帰りました。
人によっては、帰りはふらつくので、出来れば付き添い者がいた方が良いとの事でしたが、私の場合は、ふらつき等はありませんでした。
私の結果は、ポリープが見つかり、大きいのを3つ切除し、生検するとの結果でした。
時間的には、時計も外していたので、詳細は分かりませんが、最初の着替えから、検査後の休憩、着替えまでで、2時間30分程度でした。(ポリープが発見されたので、多少検査に時間を要したとのことでした。)
2週間後に生検の結果の話を聞きに行きましたが、その費用は、健康保険(3割負担)で、約1,000円でした。
ポリープの切除が無ければ、検査後の制限は特にないと思います。
(検査時に鎮静剤を使用した場合、検査後の車の運転等は控えること)
検査翌日から5日目: 消化の悪い物(ごぼう、海藻類等)を控える。
・嗜好品 検査当日~5日目:刺激の強いもの(辛いもの、コーヒー)を控える。
・アルコール類 検査当日~5日目:アルコール類は控える。
検査翌日~5日目:入浴OK(但し、長湯はしないこと)
・運動 検査当日:安静にする。
検査翌日~5日目:日常生活はOK(但し、激しい運動や、30分以上のトレーニングは禁止)
・旅行 検査当日~5日目:旅行は控える
6日目~10日目:1時間以上の移動を伴う旅行、出張を控える。
今後も、定期的な内視鏡検査を勧められていますが、以上が、私の初めての大腸内視鏡検査で経験した内容です。
(平成25年5月31日に実際に、大腸の内視鏡検査を行い、発見されたポリープの切除を行いました。)
- 大腸の検査を行った経緯
平成25年2月に半日の人間ドッグを受診しましたが、その結果、2回採取した便の検査結果、1回の便に潜血がありました。
今まで、毎年 人間ドッグを受診して来ましたが、今回 初めて便潜血が指摘されました。
以前まで、便潜血は、1回も指摘されたことはなく、また 今回の人間ドッグでも、2回便を採取した内、1回のみ便潜血が発見されたので、来年の人間ドッグでも便潜血が発見された時点で、詳細検査を行おうかとも考えました。
しかし、65歳を過ぎ、また退職して時間もあるので、今回 思い切って詳細検査として、内視鏡による大腸の検査を受診することとしました。
- 大腸内視鏡検査の受診を申し込み
大腸内視鏡検査の受診を申し込む時の手続きは、病院により、異なるとは思いますが、私が申し込んだ病院では、次の状況でした。
他の病院でも、似た状況かと思われます。
- 検査内容説明 及び 検査同意書の提出
同意書には、検査時の鎮静剤の使用の有無、ポリープ発見時の生検に同意か否か、ポリープの切除の同意か否かの項目がありました。
特に、鎮静剤の使用については、検査自体は楽ですが、検査後も眠気が残るので、車の運転等の仕事等はできないので、注意が必要です。
- 検査用の薬の受け取り等
検査時にポリープが見つかり切除を行うと、その後の運動制限、旅行制限がありますので、その点を考慮して、検査日を決める必要があります。
その中で、検査当日の下剤を、自宅で飲むか 又は 病院で飲むかの選択ができます。
この検査当日に飲む下剤は、検査開始の5時間前から約2時間かけて飲みますが、この下剤の服用に関する注意書きとして、体調が悪くなる可能性があるので、自宅で服用する場合は、だれか他の人が居てくださいと注意されています。
自宅で下剤を服用する場合も、服用中はテレビを見る程度しかできないので、早く病院に来て、病院で下剤を服用した方が、万が一の場合も安心です。
ただ、下剤を飲むと、それこそ10分に1回程度の割合でトイレに行きますので、自宅のトイレの方が気が楽な点はあります。
ちなみに、私は、自宅で下剤を服用しました。
- 検査の事前準備
- 検査日の2日前まで
- 検査日の前日
・朝食、昼食、夕食後に、排便を促す薬を1錠ずつ服用する。
・夕食は、午後9:00までに済ませる。 内容も消化の良いものを軽く食べる。(素うどん、おかゆ、豆腐等。 控えるものとしては、野菜、海藻類、果実等。)
・午後9:00に下剤(ヨーピス液)1/2本をコップ1杯の水に入れて服用する。
- 検査日当日(検査自体は、午後から開始)
・検査日の食事は、朝食・昼食 共に禁食です。水、お茶、スポーツドリンクはOKです。
・検査開始の5時間半前に、吐き気止めの薬を2錠飲みます。
・検査開始の5時間前から腸管洗浄液「ムーベン」を2時間かけて服用します。
(私は、自宅で飲みましたが、病院で飲むことにした場合は、検査開始の5時間前には、病院に着いている必要があります。)
この「ムーベン」は病院で渡される薬の一つであり、プラスチック容器の中に粉末として入っています。 このプラスチック容器の中に水を2L入れ液体を作成します。
この2L(リットル)の「ムーベン」の液を、15分でコップ1杯を飲むペースで、2時間以上かけて飲みます。 液体にはレモン風味が付いていますが、2Lの液体を飲むのがけっこうきつかったです。
この先は、人によって状況は異なると思いますが、参考までに、私の状況を紹介します。
「ムーベン」の液体を飲み始めてから1時間過ぎてから、急にトイレに行き始めました。最初は、普通の便、2回目は茶色の柔らかい便、と続き、10分間隔程度でトイレに行きました。ムーベンの液体を飲み終わってからも2回程度トイレに行き、最後は、やや薄黄色の水様便が2~3回でました。
自宅でムーベンの液体を飲みましたが、トイレへ行こうとして、1回下着を少し汚してしまいました。
病院でムーベンの液体を飲む場合、念のため、替えの下着を持参した方が安心です。
ムーベンの液体2Lを2時間程度かけて全部飲み終わった後、30分程度で、トイレの方も落ち着いたので、病院に向かいました。
- 大腸内視鏡検査
・病院に到着したら、先ず、着替えをします。 着ているものは下着も含めて全部脱ぎ、代わりに、検査用の肛門側に穴の開いたパンツと、上っ張りを着用します。
・次に、腕に鎮静剤用の注射針を刺します。
・検査の順番になると、検査用のベッドに横になり、腕から鎮静剤を入れます。(鎮静剤を使用しない方を選択した場合は、鎮静剤はありません。)
・そして、いよいよ、肛門から内視鏡を挿入して、検査が開始します。まず内視鏡を奥まで挿入し、奥から、空気を入れて腸を膨らませながら内部を検査しながら、内視鏡を引き抜いてきます。 途中でポリープが発見された場合は、ポリープの切除等を行います。
・私の場合、鎮痛剤が効いたので、検査開始と同時に寝てしまい、最初の肛門からの内視鏡の挿入も全く分かりませんでした。
検査途中で、意識がもうろうとした状態で体を動かそうとして、看護師から「もう少しですよ」とか言われたことだけが多少記憶に残っています。
・検査終了後、別のベッドに移り、横になって休みました。
・最後に、検査結果の説明を受けて、着替えて帰りました。
人によっては、帰りはふらつくので、出来れば付き添い者がいた方が良いとの事でしたが、私の場合は、ふらつき等はありませんでした。
私の結果は、ポリープが見つかり、大きいのを3つ切除し、生検するとの結果でした。
時間的には、時計も外していたので、詳細は分かりませんが、最初の着替えから、検査後の休憩、着替えまでで、2時間30分程度でした。(ポリープが発見されたので、多少検査に時間を要したとのことでした。)
- 検査費用
2週間後に生検の結果の話を聞きに行きましたが、その費用は、健康保険(3割負担)で、約1,000円でした。
- 検査後の制限事項費用
ポリープの切除が無ければ、検査後の制限は特にないと思います。
(検査時に鎮静剤を使用した場合、検査後の車の運転等は控えること)
- 食事等
検査翌日から5日目: 消化の悪い物(ごぼう、海藻類等)を控える。
・嗜好品 検査当日~5日目:刺激の強いもの(辛いもの、コーヒー)を控える。
・アルコール類 検査当日~5日目:アルコール類は控える。
- 行動
検査翌日~5日目:入浴OK(但し、長湯はしないこと)
・運動 検査当日:安静にする。
検査翌日~5日目:日常生活はOK(但し、激しい運動や、30分以上のトレーニングは禁止)
・旅行 検査当日~5日目:旅行は控える
6日目~10日目:1時間以上の移動を伴う旅行、出張を控える。
今後も、定期的な内視鏡検査を勧められていますが、以上が、私の初めての大腸内視鏡検査で経験した内容です。